2652 まんだらけ ★★★
会社概要
1987.2月設立 2000.7月上場 時価総額4,978百万円 東証2部
古本マンガを販売している会社です。中野がルーツとのことです。似合いますね。以下有報から抜粋。
【事業の内容】
当社グループ(当社及び当社の関係会社)は、当社及び関連会社1社により構成されており、日本のまんが関連古書、グッズ、アニメ関連商品等の仕入、販売を行い、単一の事業を営んでおります。
財務諸表
Valuation Matrixから分析。
2014年がバグってるのは気にしないでください。
棚卸資産が多いです。マニア向けのレアものが多そうなので在庫の回転が低いんですかね。その分、利幅を多くとって販売できて、収益性が高い。この辺りの在庫管理が当社のビジネスの根幹となっているようです。特にマニア向けなんて流行り廃りが激しそうなので、一旦在庫が狂ったら廃棄損で赤字ーなんて事態にもなりかねないです。
当社はそういったことにならないように、
当社は基幹であるPOSシステムに蓄積されたデータを用いて、買い取り実績のある商品は仕入から販売、保管の状況を的確に把握し、需要の変化や在庫状況に応じた適正な商品の価値判断をすることによって、販売を促進しております。新規の商品では、主にマスタデータ登録後の仕入動向に基づいて確度の高い販売可能性を追求し、他社に先がけ魅力ある新たな商品の市場開拓を図っております。当社は基本である「精度の高い買い取り」という仕入の方針を徹底することで、多数の良質な商品を獲得しており、多様な品揃えの展開をもって、お客様の満足度を高めてまいりました。
とあります。
あとは、長期借入で資金調達しているようですが、店舗や海外販売用の設備にあてているようです。
売上は順調にのびており、リーマンがあっても伸びているところは面白いです。景気に左右されない、というところでオタクの財布の紐、最強です。
また、利益についても順調に推移しております。
特に2013年度に大幅に伸ばしておりますが、トップラインが大幅に伸びたことに加えて販管費の抑制でここまで上がったようです。商品の収益性が高いので、どれだけ数量が出たか、で利益が大きく変動します。
コメント
どれだけ仕入れをうまくやるか、がこのビジネスの鍵。社内にはオタクの中のオタクが多数働いているんですかね。実際に転職サイトの評判を見ていると、長時間労働が当たりまえの環境で、商材を愛していないと続けられなさそうな雰囲気でした。
とにかく売上さえ伸びればいけるんですが、その売上が伸びるかどうかの判断がノンオタクの僕には判断できない。直近の四半期でもあまり調子がよくなさそうで、そういったときにどう投資判断をくだせば良いか苦しみます。
ただし、社長は成長に対して意欲的で、狙っている市場規模に対して当社の売上はまだまだだという認識のようです。今後も海外を中心に伸ばしていくとのことで、将来的には東証1部も狙っていくとの話もあったり。そういった成長を目指すために、配当にお金回さずに再投資するようです。個人的には配当よりも再投資するような会社が好き。
レーティング
★★★
正直ほんと成長できるかがわからない。市場規模10兆らしいのでそこでてっぺんとれたら、と妄想すると面白いですが。万年割安株で放置状態ですので、1単元だけ買って様子を見ます。成長に確信持てた時点で買増しをかけます。