6659 メディアグローバルリンクス ★★★
会社概要
1993設立 2006上場 時価総額5,778百万円 ジャスダック上場
通信系機器の開発・販売会社です。以下、有報から抜粋。
【事業の内容】
(1) 事業の内容
当社グループは、当社(株式会社メディアグローバルリンクス)と、子会社3社(米国法人であるMEDIA LINKS, INC.、オーストラリア法人であるML AU PTY LTDおよび株式会社ビジョンストリーム)により構成され、主に放送用ネットワークのインフラを形成するための機器・システムを開発・販売するファブレスメーカー(製造設備を自社で保有せず、外部へ製造委託する業務形態をとるメーカー)です。テレビ放送で使用される高品位映像素材を放送事業者の拠点間をIPベースで結ぶネットワークを実現するための機器およびシステムなどを開発・販売しています。また、機器単独の販売だけではなく、ソフトウエア、設置工事、保守サービスなどを組み合わせたシステム構築事業も展開しています。製品開発においては、実際に使用する通信事業者や放送局のみならず、さらにその先の顧客が受けるサービスを想定して製品の仕様を決定しています。
財務諸表分析
Valuation Matrixから分析。
BS
2007-2010にかけて、赤字によって純資産が削られております。ファブレス経営のため、固定資産はすくないです。
PL
大型受注の売り切り商売のため、売上が暴れる傾向にあります。景気の波にも左右されるようで、リーマンのときにはしっかりとダメージ受けております。ただし、そんな状況でも研究開発費を減らさずにやりくりしています。近年では海外展開がうまく推移していることにプラスして、粗利の高い製品が売れていることもあり、安定して利益をだしていける体制になりつつあります。
コメント
不況でもめげずに研究されてきた成果が近年しっかりと現れているように感じます。日本のみならず海外の売上も好調で、アジアや米国、オーストラリアにも売れる体制が整っております。今後はロシアをはじめとした欧州にも積極的に触手を伸ばしていくようで、この景気が続けば今後も成長できそうです。
当社は研究開発に命をかけておりまして、研究開発の売上比率をガンガンあげています。投資する方としてはその分利益が圧迫されるので心苦しい思いですが、競合相手が大手の会社ばかりですので、今後もまけずに研究開発に邁進していっていただきたいです。
利益剰余金がマイナスとなっていますが、今期で解消されると思いますのでそうなったら配当だすのでしょうかね。そうすれば今まで注目していなかった投資家も目を向けるようになりますかね。
レーティング
★★★
16年利益予想でPERが20倍近いので、ある程度の成長は盛り込んでいるのかなと思います。16年は減益予測ですが、販管費増による減益でなおかつ115円/ドルで作成されておりますので、おそらく上方修正が入ると思います。その際に配当するよーだったりといったイベントがあれば、東京オリンピックの関連銘柄(かろうじて)ということもあり注目されて一気にあがる、なんていう妄想も楽しいです。
ただし、大型受注の売り切り商売&景気や競合に大きく左右される面も否めないので、投資する際には少額にします。