9514 ファーストエスコ ★★★
企業概要
1997設立 2005年上場 時価総額13,745億円 マザーズ上場
省エネのコンサルやバイオマス発電を行っている会社です。以下、有報から。
【事業の内容】
当社グループは、当社及び連結子会社5社、非連結子会社1社によって構成された総合エネルギー・サービス企業(ESCO=Energy Service Company)です。
当社グループは、顧客企業の省エネルギーを支援することを目的とした事業である「省エネルギー支援サービス事業」と再生可能エネルギーによる発電事業である「グリーンエナジー事業」を営んでおり、各事業の事業内容及び当社グループの各社の事業に係る位置づけは次のとおりです。
財務諸表分析
Valuation Matrixから分析。
BS
2014年がバグっているのは気にしないでください。
発電事業を営んでおりますので、固定資産多めです。それに伴って長期で借入を行っております。金利が2.8%と、ちょっと高めなのが気になります。
過去は多角化経営に失敗して多額の赤字を形状しております。
ただし、今のように事業を絞ることで、収益性の高い筋肉質の経営がなされております。また、国が推進している再生可能エネルギーの固定買取制度が利益の後押ししております。
コメント
証券会社出身の社長がなんとか立て直してここまできました。利益の大部分はバイオマス発電事業で稼いでおり、ここがどう伸びていくのかが今後の業績の命運を握っていそうです。
当社もバイオマス発電事業にかけているようで、現在2カ所の発電拠点を持っていますが、平成28年に大分に、平成30年に栃木にそれぞれ新規の発電所を設立予定です。これらが業績に跳ね返ってくるようでしたら面白いと思います。単純に倍と考えるだけでもいいなーと思います。
レーティング
★★★
経営の立て直しが一巡して、バイオマス発電で成長していこうとしている段階です。
不安なのが、現状の利益を保てているのも国の買取制度があるからで、今後このはしごが外されたらおしまいだなーと思いました。ただ中長期には伸びていく分野だと思いますので、安くなったら買うかもしれません。